大谷翔平が初ブルペンで36球 「二刀流」順調本格化 キャンプ2日目

大谷翔平が初ブルペンで36球 「二刀流」順調本格化 キャンプ2日目

【テンピ(米アリゾナ州)=住井亨介】米アリゾナ州テンピで行われている大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(23)は、キャンプ2日目となる15日、初めてブルペンで捕手を座らせて36球を投げ込んだ。「内容はまだまだこれから上げていく必要がある」としながらも、投打の「二刀流」へ投手としての調整を本格化させた。

ブルペンで投げ込んだ相手は、ゴールドグラブ賞を昨季獲得した正捕手のマルドナド。ストレートにスライダー、カーブ、フォークを織り交ぜ、計36球を2回に分けて投げた。

大リーグでは一般的な「アップダウン」と呼ばれる練習で、実際の試合の攻撃中のようにインターバルを取って再び投げ込む。

「1回目より2回目の方がよくなっていた。『最初としては良かった』と大谷には伝えたよ。今後が楽しみだ」

マルドナドがこう話すように立ち上がりの感触はまずまずだった様子で、「公式戦でバッテリーを組めれば光栄」などと表情を緩ませる余裕も出てきた。

また、オーナーのモレノ氏ら球団幹部が視線を注いだ打撃練習でも大きくアピール。35スイングして前日の7本を上回る12本を柵越えさせ、「グレート・スイング」との声も上がった。

エプラー・ゼネラルマネジャー(GM)が「打線のラインアップで(左右の)バランスを取るのは重要だ」と語るように、左打者の大谷にとって、右打者が多いチーム事情は二刀流を後押しする材料だ。

「二刀流の実現は(大谷の)タンクにどれだけの燃料が詰まっているかにかかっている」。独特の表現で期待を高めるエプラーGMに対し、大谷は「良い練習ができればおのずと良い結果が出る」と淡々。本領発揮はまだまだこれからだ。

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