さて早速ですが、大谷選手とアーロン・ジャッジ選手、どちらが2022年のMVPに相応しいでしょうか?
現在、アメリカ国内では「2022年、アメリカンリーグのMVPは誰になるのか」といった議論がヒートアップしています。大谷選手の活躍は皆さんが知る通りですが、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手は2〜3試合に1本のペースでホームランを放っており、このまま行けば年間60本を超えるペースで打ちまくっています。
過激なスポーツメディアとして知られている『Deadspin』にて、記者のロブ・パーカー氏は「オオタニファンには悪いが、MVPはジャッジだ」としています。
「オオタニファンに申し訳ないが、ジャッジがア・リーグのMVPだ。オールスターブレイク後もすぐにホームランを放ち、彼が今シーズンずっとしてきたことを全野球関係者に認識させた。ヤンキースはア・リーグ東地区1位を走っており、明らかに彼がフロントランナーだ。チームが勝つこと、そして個人のスタッツを積み上げるときの文脈が重要なんだ。
一方で開幕以来、エンゼルスは好調とはほど遠く、オオタニは意味のある打席に立てていない。シーズン中、ジャッジはヤンキースのために存在し、ビッグゲームでビッグヒットを放っている。これこそ、MVPと呼ぶに相応しい」
この論調だと、勝てないエンゼルスに在籍している大谷選手は少し不利になるのかもしれません。
しかしその一方で、現役選手たちからは大谷選手を激推しする声が多くあります。レッドソックスのJ.D.マルチネス選手は次のように述べています。
「どうやってオオタニと競争するんだい? 彼が投げて、そして打つ限り受賞し続けるだろう。オオタニに勝つことはできないよ。
昨年を見てみなよ。ブラディミール・ゲレーロJr.があれだけの活躍をして受賞できなかったら、誰も獲得できないよ。オオタニはすご過ぎる。WARなどの数字を見ても、他に誰がこれほど攻守両面で試合に影響を与えることができるんだい? MVPじゃなくて名称を“オオタニ賞”に変えればいいんだよ(笑)」
さらに「誰がMVPか」という議論は、メジャー各チームのクラブハウス内でも起きているようで、現役最高の投手と呼び声の高いアストロズのジャスティン・バーランダー氏は次のように語っています。
「MVPに関してショウヘイ・オオタニに反対票を投じるのは難しい。最近チーム内で誰がMVPに相応しいか議論になったんだが、やはりジャッジか大谷か、という結論になった。ショウヘイはリーグトップ10に入る打者であり、トップ10に入る投手だ。最高の打者がいて、その選手が同時に最高の投手でもあるならば、そんな選手がMVPに選ばれるのは当然じゃないかな。僕に投票権があれば、僕は彼に投票するよ」
J.D.マルチネス選手、バーランダー選手ともに、現役選手だからこそ分かる「なんで投打であんなことができるんだ!?」と驚きを隠せない様子でした。
アメリカの老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』のトム・バードゥッチ記者は今季のMVP議論に関して次のように語っています。
またトム・バードゥッチ記者は、読者に語りかける形で次のように述べています。
「現在ア・リーグで繰り広げられているジャッジと大谷の対決は、かつてないほど異質なものだ。史上最大のMVP論争に発展しそうな勢いだ。あなたならどちらをMVPに選びますか? 117勝を目指すチームで60本のホームランを放つ中堅手か、プレーオフ進出から遠ざかるチームのマウンドで投げ、100本の打点を放つ選手のどちらかを選択することになる」
ということで今回は、『熾烈(しれつ)なMVP争い!アーロン・ジャッジvs大谷翔平』ということで現地アメリカで巻き起こっているMVP論争を紹介したいと思います。大谷ファンとしては是が非でも大谷選手にMVPを獲得して欲しいところですが、現地の率直な声としてはどのようになっているのでしょうか?
どちらに転んでもおかしくはない議論となっておりますが、全米の記者たちが何を評価基準にしているかなど、とても興味深い内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
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