大谷翔平選手ファンの皆さんが思う『投手・大谷の決め球』は何でしょうか。
最速165km/hのストレートでしょうか。
それとも落合さんが絶賛したスライダーでしょうか。はたまた、メジャーデビュー当時から投げ続けているスプリットでしか?
2ストライクからの配球率が高いスプリットでしょうか。
どの球種も大谷選手にとっての大きな武器であり、三振を取れるボールですが、今シーズン終盤に新たに投げ始めたボールがあります。「ピッチング・ニンジャ」として知られている、投球分析家のロブ・フリードマン氏はツイッターにて次のように投稿しました。
「大谷自身も約160km/hのターボシンカーを投げた!この160km/hのシンカーは横に約51センチ動き、縦にも同じくらい落ちた!」
ツイッター上ではあるものの、ピッチングニンジャの興奮が伝わってきます。そのインパクトは非常に大きく、ツイッター上ではメジャーリーグのファンからは次のような声があがっていました。
「バット折れそう」
「バントができるかどうかも微妙」
「彼が人間だとは思えない」
「大谷はこの球を数週間前に身につけたのか、シーズン開始前から隠し持っていたのか……」
「これはハリーポッターの魔術のようなものだ……」
さらに、エンゼルス のフィル・ネビン監督は試合後のインタビューにて次のようにコメントしました。
「100マイルであれだけ変化するなんて信じられないよ。打者のリアクション、表情にも表れていた。アルトゥーベは『どうやって打つんだ?』という感じで困惑しながらダグアウトを見ていたよね。
約45センチも変化してホームプレートを横切り、球威は159km/h近い。どの打者にとってもだが特に右打者にとってはタフだ。今日の試合も素晴らしいことに溢れていたね」
このようにコメントし、アストロズ相手に最高のピッチングを見せた大谷選手のことを称賛していました。また、エンゼルス の投手コーチであるワイズ投手コーチも今シーズンの大谷選手のピッチングを絶賛していました。
「彼が登板するたびに私は、かなり高い確率で試合に勝てる気になる。それは最高の褒め言葉だと思う。以前はボールがまとまらなかったり、ストライクが投げられるかが心配されていたが、メジャーでも屈指の先発の1人になった。今季は地球上で最強の球とも言えるようなシンカーを加えた。」
さて、大谷選手が今シーズン中に投げ始めたシンカーですが、シーズン中にその球を覚えたというのが大谷選手の選手としてのポテンシャルの高さを物語っています。投手に専念している選手でさえ、シーズン中に新しい球種を投げ始めることはそれほど多くありません。ましてや、投手として登板しない日は打者として出場しているだけに「いつそんなボール練習する日があるんだよ」と思ってしまいます。
大谷選手は毎年進化を続けており、シーズンが終わるとその配球パターンの変化に驚かされる人も多いでしょう。2020年までは最初にあげたストレート、スライダー、スプリットが主体となっていましたが、2021年にはカットボールが加わり、ストレートの比率は年々減少しています。
毎年のように配球パターンが変わる投手というのは、データを重視する現代の野球にとって脅威です。さらに今シーズンは、試合ごとで自分の調子や相手の反応を見て配球パターンが異なっていたのですから驚きです。
ということで、今回の動画ではそんな大谷選手の2022年シーズンのピッチングについて解説していきます。大谷選手の進化を続ける凄さについて、様々な選手、監督、アナリストが語っているので、今シーズンの投手・大谷を振り返って行きましょう。
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