「大谷は記者泣かせだ」
メジャーの舞台で活躍している大谷選手ですが、現地アメリカでは密かにそう言われているそうです。あまりインタビューで全てを語ってくれる方ではなく、リップサービスで大口を叩くこともないので、そういう風に言われているのかもしれません。
MLB取材歴24年、アメリカ野球殿堂入りを決める投票資格も持つベテラン記者であるジェフ・フレッチャー記者は次のように語っています。
「確かに大谷へのインタビューはとても難しいです。大谷はインタビューが好きではないですし、自分をオープンにすること、プライベートを明かすことも好みません。」
インタビューを見たことがある方ならわかると思いますが、大谷選手の受け答えは淡々と冷静で、言葉数も少なめです。フレッチャー記者が言うように、野球以外のプライベートのこともめったに話しませんし、誤解を招くようなことは一切語りませんし、賛否両論を呼ぶような発言はとても少なく、本音があまり見えてきません。
そういった様子から「インタビュアー泣かせ」と言われているのかもしれません。しかし長年インタビューを続けてきたフレッチャー記者とは非常に良い関係を築けているようです。フレッチャー氏は次のように語っています。
「実際には、彼は物腰が柔らかく、おもしろい人です。チームメイトとも積極的に話していますし、チームに溶け込んでいます。インタビューの時とは違って、私にジョークを言ってきたりすることもありますね」
カメラが回っていない大谷選手は非常にリラックスしていて、フレッチャー記者はその素顔を知っているからこそ、大谷選手について深い考察をすることができるのかもしれません。実際にインタビュアーとして大谷選手と向き合うフレッチャー記者は、大谷選手の立ち居振る舞いについて、次のように分析していました。
「フォーマルなインタビューとなると、短く、シンプルで、事実だけをそのままストレートに言ってくるような受け答えです。まるで、早く取材終わってくれないかな、といった感じですね。できる限り早く、“野球に戻りたい”のではないでしょうか。取材でメディアと話しているよりもトレーニングや準備に1秒でも多く割きたいと思っているようです」
インタビューの時間は基本的に試合の前後なので、試合前なら「試合に集中したい」、試合後なら「早く今日の試合を振り返って分析したい」「クールダウンやトレーニングをしたい」と考えているのかもしれません。何とも大谷選手らしいですよね。
フレッチャー記者は2013年のシーズンからエンゼルス担当記者としてチームを取材し続けてきました。もちろん、大谷選手に関してもメジャーデビューをした2018年からずっと密着取材をしており、『SHO-TIME 大谷翔平メジャー120年の歴史を変えた男』という本も出版しました。今メジャーで最も大谷選手を取材した記者と言われているのが、このフレッチャー記者なのです。
というわけで今回の動画では、メジャーでの大谷選手を良く知るフレッチャー記者の著書の内容やコメントをご紹介しながら、大谷選手の活躍を振り返っていこうと思います。
フレッチャー記者が大谷選手を密着取材して本を書こうと決意したのは、大谷選手を特別な存在だと感じたからだといいます。フレッチャー記者は大谷選手をこのように評価していました。
「大谷翔平は二刀流という、前例といえばベーブ・ルースしかいない分野に挑戦する、そして二刀流の選手としてはすでにルースを超えている、メジャーリーグの歴史の中でも完全に孤高で特別な存在なのです」
記者と選手という関係性の二人。長く取材を続けてきたことで築かれた信頼関係もあるようです。ベテラン記者は大谷選手の活躍、そして成長をどのように見守ってきたのでしょうか。インタビューをする中でフレッチャー記者が見た大谷選手の素顔のエピソードなどもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
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